広告業務委託先が助言実績を偽った記事を掲載していたことが要因となって、行政処分を受けてしまったTMJ投資顧問(株式会社フラム)と雅投資顧問(株式会社MLC investment)
toshikomon-kuchikomi.hatenablog.com
当事者の投資顧問サイト、そして広告掲載サイトは行政処分後にどのような反応があったのでしょうか?
少し検証してみましょう。
TMJ投資顧問の反応
TMJ投資顧問は、ウェブサイトで行政処分についてお知らせしています。
以下行政処分の内容以外の箇所を引用します。
弊社に対する関東財務局長による行政処分についてのお知らせ
弊社に対する検査結果に基づき、令和2年3月3日、証券取引等監視委員会から内閣総理大臣及び金融庁長官に対して行政処分を行うよう勧告が行なわれておりましたが、弊社は、同年3月 12 日、関東財務局長より下記の内容の行政処分を受けました。
この処分により、多くのお客様に多大なるご迷惑とご心配をおかけいたしましたことにつきまして、深くお詫び申し上げます。
業務停止命令として、「新たな投資顧問契約(契約金額の増額を伴う変更契約を含む。)の締結に係る勧誘・契約締結を令和2年3月 12 日から同年4月 11 日まで停止をすること。」とされています。
なお、契約期間中のお客様には、引き続き従来通りの業務及びサポートを行わせて頂きます。
弊社といたしましては、具体的な事実関係を開示することこそ改善の第一歩と考え、3 月12 日付け行政処分の内容及び 3 月 3 日付け勧告を下記に整理いたしましたので、合わせてご確認いただければ幸甚に存じます。
弊社は、この度の行政処分を厳粛かつ重大に受け止めて深く反省するとともに、今後、問題点を真摯に改善し、経営管理態勢及び内部管理態勢の充実・強化に取り組み、役職員一同が一丸となって法令遵守意識の再徹底を含む再発防止に努めて参る所存でございます。引き続きのご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。
内容を見る限りでは反省し、問題点を改善するとは言っていますね。
また会員向けメルマガでもほぼ同様の内容で、行政処分に関する報告がなされています。
4月11日以降の業務停止命令が解除された後の運営が、どう改善されているかですね。 行政処分の原因となった広告サイト(ステマサイト)にも注目です。
雅投資顧問の反応
雅投資顧問も、ウェブサイトで行政処分についてお知らせしています。
以下行政処分の内容以外の箇所を引用します。
証券取引等監視委員会は、弊社に対する検査の結果として、内閣総理大臣及び金融庁長官に弊社への行政処分を求める勧告をいたしましたが、昨日、弊社は関東財務局長より下記第1 記載の行政処分を受けましたのでお知らせ申し上げます。
弊社は、下記第 2 記載の通り、行政処分を厳粛に受け止め真摯に業務の改善を図ります。
中略
弊社は、広告代理店に対し、広告を依頼しておりましたが、委託先の広告代理店の再委託先、再々委託先により、関東財務局指摘の不適切な広告が掲載されていたことを原因とするものです。
弊社は、再委託先や再々委託先を指定したことはなく、また、その内容について
も一切の関与をしておりませんが、広告を委託し、結果として、不適切な広告が掲載されたことは、金融商品取引法にのっとって事業を行うものとして、管理責任を負わなければならない事柄です。
弊社は、関東財務局の命令を厳粛に受け止め、昨日より一か月間、新たな投資顧問契約の締結に係る勧誘や契約締結は停止いたします。
また、このような事象が起きた発生原因を究明し、新たに、証券市場、投資家の皆様に寄与できる態勢を構築いたします。
また、現在契約をいただいているお客様への情報提供、銘柄のフォロー、相場動向のコメント、銘柄診断等のコンテンツは投資顧問契約にしたがって変わりなく実行・配信いたします。
投資情報の提供を通じて投資家の皆様と証券市場に資することを目的としている弊社に
とりまして、今回の事象は誠に遺憾であり、忸怩たる思いです。
当該業務停止期間中に、弊社は、本件行政処分の発生原因を深く究明し真摯に改善策を講じるほか、今後は、より、公平で公正な弊社の助言実績に関する情報の提供態勢、投資情報の分析能力の向上、新たなサービス態勢の構築を図ります。
弊社は、内部管理態勢の強化や法令遵守意識の再徹底を含む再発防止策の策定・実施に役職員一同が一丸となって取り組んでいく所存です。
お客様をはじめ関係者の方々に多大なご心配、ご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。
こちらも再発防止と改善策を講じるとしています。
ちなみに雅投資顧問は会員向けメルマガにて、行政処分のお知らせメールは届いていませんでした。
*現在雅投資顧問はAIP投資顧問と商号を変更し、運営を続けています。
TMJ投資顧問と雅投資顧問に何よりも先に行ってほしいのは、原因となった広告代理店との契約解除ですね。
未だにこの2社だけをステマする記事が掲載され続けていますから。
ステマサイトの反応
TMJ投資顧問と雅投資顧問が広告依頼した代理店が不適切な広告記事を掲載し、その結果行政処分を受けてしまったという経緯は、これまで当ブログで記事にしてきました。
その広告記事の掲載されている(と思われる)ステマサイトは、行政処分が出されたことにどのような反応をしたのでしょうか?
少し見ていきましょうか。
ステマサイトKの場合
TMJ投資顧問と雅投資顧問を優良サイト認定する方針は変えていないようです。
おかしいですね?このサイトでは、行政処分が出された投資顧問会社に対しては徹底的に酷評する方針だったはずですが?
続いてTMJ投資顧問の記事ページを見てみましょう。
一応は行政処分について冒頭で軽く触れているようです。
着目すべきはこの一文です
当サイトでは投稿された口コミ情報を元に、銘柄分析を行い記事を作成してきました。紹介している実績や評価についても口コミ情報を参考にしている為、事実と異なる口コミの投稿はご遠慮下さい。
いやいやいや
口コミを自演で投稿したのは自分たちでしょ?
失礼ですけど、こんなサイトに口コミ投稿するもの好きは、関係者以外いませんよ。
しかも関東財務局のサイトで、こう書かれているのをサイトの管理人様は、お読みになっていますでしょうか?
(2)助言実績に関して著しく人を誤認させるような表示
当社は、本件広告手法により、本件ウェブサイトにおいて、実際には本件広告業務委託先が当社の助言実績を正確に反映することなく作成した当社広告記事を、集客効果を狙って、あたかも第三者によって投稿されたかのような外観を装った記事として掲載した。
重要なところを再度引用しますよ
集客効果を狙って、あたかも第三者によって投稿されたかのような外観を装った記事として掲載した。
わかりますか?口コミの自演で投稿している行為を指摘されているのですよ。
しらをきって第三者に責任を擦り付けるのはみっともないとは思いませんか?
ステマサイトKの場合を例に出しましたが、TMJ投資顧問と雅投資顧問が広告出稿しているステマサイトは全て横並びの反応をしています。
要するに全てのサイトが、TMJ投資顧問と雅投資顧問の口コミを投稿した(実際は存在しない)第三者に責任転嫁しているのです。
正直言って筆者はこの反応には全く驚きませんでした。
こんなことをするだろうサイトだからです。
今までしてきた卑劣な行為を思えば、ごく当然のことだとすら感じます。
toshikomon-kuchikomi.hatenablog.com
ステマサイトでは、現在も同業他社を酷評する口コミが投稿され続けています。
そしてその多くが自演で投稿された可能性が極めて濃厚です。
次回以降の記事では、個別のステマサイトをより細かく検証していきたいと思います。